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戦争での反日感情があるはずなのに国際結婚が成立する?

ハルピンと言えば、中国の黒竜江省という省に属しています。

黒竜江省、吉林省、遼寧省は東北3省といわれ、その昔は日本が占領(設立)していた満州国という場所にあたります。

満州国の時代、多くの日本人開拓団が満州の地を開拓して、田畑を作り、道を作り、橋をかけ、鉄道を敷き、建物を建て・・・ と地域発展に貢献しました。

戦時中、中国は日本に侵略されたという認識が大きいのですが、満州については開拓が目的でしたので、他の地域のように殺戮や強奪といった悪い行為は少なかったようです。

多くの中国人を殺したりした地域(重慶、武漢、南京など)では反日感情も強く、日本に対して批判的ですが、旧満州の方の中には親日家もおられます。

中国残留孤児が生まれた背景、そして国際結婚

中国残留孤児、という言葉を聞かれたことがあると思います。

終戦時に中国から撤退できなかった一般人(満州は軍属より一般人の方が圧倒的に多かった)が逃げ切れずに自分の子供を中国人に預けた、というのが残留孤児の発端なのですが、反日感情が多ければ、日本人の子供は殺されて当然ですが、こうして残留孤児として生き残っておられるのは、日本に対しての悪い印象ばかりではなかったということでしょう。

残留孤児の多い地域では、ハルピン郊外にある方正県という町が有名で、日本人墓地があるほどです。

その方正県に住む残留孤児の方が日本に戻ってこられるようになり、その残留孤児の方が方正県に住んでいる自分の親せきや知り合いを日本人男性に紹介し始めたのが国際結婚の初期だといわれています。

残留孤児の人や、残留孤児に紹介されて日本人男性と結婚された中国人女性たちが、「日本は良い国だ」という噂を方正県に広げ、私も日本に行きたい、私も日本で生活したい、という人が方正県に増えました。

中国の人は簡単に人を信用しませんが、長い歴史の中で実体験された方からの話が方正県に定着するにつれて、日本人男性との国際結婚を希望する女性が増えていったのです。

ビジネスとして発展した国際結婚

日本人男性との国際結婚が数を増していく中で、ビジネスとして手数料を徴収するようになっていくのは当然の流れでした。

最初は数百元(数千円)程度の謝礼の範囲だったと思いますが、高くなることはあっても安くなることは絶対にない中国ですから、次第に手数料が上がっていき、今では10万元(約140万円)以上となりました。

方正県以外の地域に定着しない?

中国の人は簡単に人を信用しません。他人を信用することは自分を危険にさらしますので。

そのため、最初に方正県から始まり、方正県で良い噂が広がり一般的になった国際結婚が方正県を出ることは難しく、現在でも国際結婚と言えば方正県といわれるようになっています。

ハルピン市内の女性は、ハルピン市内での生活に不自由を感じることもなく、日本に行く必要がないことからも、国際結婚は方正県が圧倒的に多くなっています。

そのことからも、今後も国際結婚が別の地域で発展することは極端に難しいといえます。

ちなみに、現在、中国で日本人男性との国際結婚が定着している地域は以下の通りです。

黒竜江省:ハルピン(方正県)

吉林省:延吉、長春の郊外

遼寧省:丹東市、大連の郊外

※ 桂林、上海、福建省や雲南省もありますが姿を消し始めています。

今後も国際結婚を希望する女性は増えるのか?

方正県で言えば、国際結婚を希望する女性が減ることは無いといえます。

ただし、女性が日本人男性を選ぶ基準が年々高くなっていますので、今までのように誰でも結婚できる、という時代は終焉を迎え、成婚率は低くなると思います。

昔、上海の女性も日本人男性との国際結婚を希望されていましたが、現在では姿を消しています。福建省や雲南省も現在では姿を消しています。

丹東も国際結婚を希望する女性が極端に少なくなっていると聞いていますので、今後はハルピン(方正県)だけが国際結婚が可能な地域として残っていく可能性も否定できません。

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